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『絵本作家 保科琢音の紙芝居のつくり方④✏️』

詳 細『絵本作家 保科琢音の新しい紙芝居ができるまで ~背景画~』 数回にわたって公開している絵本作家 保科琢音によ […]

『絵本作家 保科琢音の新しい紙芝居ができるまで ~背景画~』

数回にわたって公開している絵本作家 保科琢音による「紙芝居のつくり方」
新作紙芝居「グー丸 チョキ介 パー太郎」の制作過程を公開しています。
完成した紙芝居の「おはなし」部分はその後、YouTubeチャンネルで公開します!!

正直ぼく自身、ここまでシッカリと、更に面白く紙芝居つくりを公開しているモノを他に見たことが無いので、教科書としてもなかなか良いモノを提供出来ている自信があります。

【その7.背景】
これまで新作紙芝居のテーマ、絵コンテ、キャラクター、構図、下書き、色設定と進んできました。そして今回は背景。

絵本や紙芝居では背景をあまり書き込まない作品も珍しくありませんね。
ぼくの絵本「あっかんべー」や「ままも」も、おはなしがシンプルなので背景もシンプルに1色にしています。
作品の内容やおはなしの量によって、背景に絵が必要か、そうでないかが変わってきます。

ぼくも、他の絵本なんかでは背景を細かく書き込んでいる作品もあります。
ただこれまで、紙芝居で背景を細かく描き込んだ作品はあまりありません。

絵本は読者が手に持ち、自分ひとりで絵本の世界へ入ることが出来ます。その際に、絵に書き込まれた背景は重要な役割を果たします。

一方、紙芝居は「見せるもの」「見せられるもの」なので、読者は基本存在しません。紙芝居を見ている人が背景までシッカリと見入るということは、あまり出来ないですよね。

なので、ぼくは紙芝居の絵を書く際、背景まであまり書き込みません。これは手を抜いているのではなく、紙芝居を見てくれるお客様を混乱させないよう、必要以上の情報は書き込まないということ。そう、手を抜いてるんじゃないの。

今回の新作紙芝居「グー丸 チョキ介 パー太郎」でも当初、背景は必要ないかと考えていましたが…キャラクターをつくる際に時代設定を江戸としたので、だったら江戸時代っぽい雰囲気を、キャラクターの服装だけでなく背景にも取り入れることにしました。

そこで今回は、背景画だけ別で書いたものを公開します。
グー丸とチョキ介が出会う場面…「裏長屋」
チョキ介とパー太郎が出会う場面…「商店街の店先」
パー太郎とグー丸チョキ介が出会う場面…「橋の上」

ぼくは風景画を書くのも結構好きなので、背景画もむやみに書き込んでしまうタチです。一応言っておくと、全て1本の鉛筆で書いています。筆圧と書き方を変えて、木目なんかも意識して書いていますが…最終的な絵にはまったく関係ありません(笑) あしからず。

この背景画が、完成した紙芝居のどこに使われるのか、最終的にどういった絵になるのか、色々とお楽しみにしていてください。

【おまけ】
少しだけ難しい話。建物の外観や室内を立体的な絵にしたものを「パース」と言います。遠近法や透視図法を使って描く絵ですね。風景画やデザイン画を描く際には必ずと言っていいほど必要な技法。

実は、ぼくも背景画を書く際にはまず一度、パースを意識して書きます。まぁこれも我流なので、ちゃんとした人が見たら「なんじゃコリャ」と言われるレベルですが…んなことァ知ったこっちゃありません(笑)

一度シッカリと遠近法や透視図法を使って書いた背景画をベースにして、あえてそれらを一切無視した線で背景画を書き直します。改めてフリーハンドで書き直すんです。

そうすることで、ぼくがつくる絵本や紙芝居で使う背景画としての「ぽさ」が出る。キッチリと計算されたカクカクした背景画よりも、あえて外した線で書いた背景画の方がアジがあるんですね。

どこかで見たことのあるような背景や、トレース(写し絵)されたような背景の絵には、決して作者の魂が入らないとぼくは確信しています。

さて、今回はここまで。次回もお楽しみに。そして、この新作紙芝居「グー丸 チョキ介 パー太郎」のおはなしも気になる方は、絵本作家 保科琢音のYouTubeチャンネル『笑える絵本ダナ』へのチャンネル登録もよろしくお願い致します!!